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週明けからの闘いに備える

そもそもの赤字の根拠を探る

そもそも書籍編集部が解散になり、私たちが解雇とされた大元の原因、「??00万円の赤字」について、結局なんの説明もないままでした。それに、私たちは自分たちの作りたい本を勝手に作っていたわけではなく、大半はトップダウンできた企画を書籍にしていた部分もありました。

そこで、赤字とされている数字の根拠を自分でも割り出してみようと思い、問題となった昨期に発行された全出版物の、販管費まで引いた差し引き収支を、一覧表にすべてまとめて、部門ごとに合計を出してみました。すると、書籍として発行されたものの差し引き収支が「??00万円の赤字」を作っていることが確認できました。さらに、その赤字額のうち、会長のトップダウンで作られた書籍と、会長自らが企画して担当した書籍の赤字、それから、12月で辞めていった前社長のトップダウンで作られた書籍の赤字が占める割合も、円グラフまで作って確認してみました。今さらこんなことが確認できたからといって、なにがどうなるわけではありませんでしたが、もし会長に反論する機会があったのなら、これで自信を持って反論できます。

しかし、書籍編集部が解散になって、編集者も解雇ということで有休を消化していたはずの私が、突然復帰してきて、しかも編集から営業に異動させられて、粛々と書店営業の仕事をこなしていたら、一体ほかの社員たちはどう思うのだろうと想像してみました。それはきっと会長にとって、とても不都合なことであるに違いありません。そして、これまでは、私たちの動きを話すことができませんでしたが、これからは、今までに私たちに起こったこと、この1ヶ月間に会長からどんな仕打ちを受けてきたのか、洗いざらい、思う存分、ほかの社員に喋ることができます。そう思うと、憂鬱だった来週からの復帰が、少し楽しみにも思えてきました。

ここで新たなタッグを組むことに

以前に、私たちより2週間ほど前に「業務委託でできないか」と打診されていた営業の男性のことを書きました。この男性、実は私と同じ苗字の方で、しかも書店営業をしているのです。つまり、私も書店営業の仕事をするとなると、同じ業務に同じ苗字の社員が2人就く状態になり、まるで兄弟漫才師の「まえだまえだ」のようなことになることが分かりましたw なので、ここからはこの男性を前田さんと呼ぶことにします。

この前田さんは、以前は某ユニオンに相談しながら、「この会社のおかしなところを正していきたい」というようなことを言っていて、私たちも少し距離を置いていましたが、さすがにそれは意味がないことだと分かったようで、このころには「一刻も早く転職先を探して会社を辞めたい」という方向に変わっていました。ただ、年齢が55歳で、しかも会長にヘッドハンティングされた形で、ほんの半年ほど前にこの会社にやってきたばかりだったので、転職するにも、本当にお気の毒な状態でした。

しかし、私たちの解雇が撤回され、とりあえずは私も前田さんと同じ業務に就くことになり、「みんな営業においでよ。のらりくらりやって新天地を探そうぜ」という感じで迎えてくれて、私も心強く思っていました。会長から無茶苦茶なノルマを押し付けられてパワハラを受ける心配はありましたが、基本的には自分たちが作ってきた本を書店に置いてもらえるようお願いするという営業であり、私が以前の会社でやっていたような、業界内の力関係を利用する「ブラックな営業w」に比べたら、随分とまっとうな営業だと思えました。

 某ユニオンの叔父様からも、私と前田さんが同じ業務に就くのであれば、私が異動した後の状況がはっきりしてから、一度、2人揃って相談に来てもらい、Tさんも含めて作戦会議をしましょう、とアドバイスしてもらいました。さらに、会長にとっての私は「次の仕事が決まるまでのつなぎとして、会社に居座る存在」となるので、今後さらに、「辞めろ」的な行動を会長が取ってくるかもしれないので、その時のための準備をしましょう、とのことでした。

そうなのです。会長にとって、これからの私は「辞めて欲しいのになかなか辞めない邪魔な存在」となるわけです。採用された時の自分の嬉しかった気持を思うと、ついには自分がそんな存在になってしまったことが悲しくなります。それに、どんな嫌がらせをされるのかと、とても不安で、一刻も早くユニオンに入って(この時は出家をするような気持ちになっていましたw)気持を落ち着かせたいところですが、ここまできたら慌ててもしかたありません。私としては、某ユニオンで相談ができるように、異動したあとの労働条件をキッチリと会長から聞き取って、文書にしておこうと思いました。

会長との会話を録音する

一番最初の2/20に解雇の話があったときから、私たちは会話を録音するようにしていました。ただ、カリスマさんのiPhoneにはうまく取れていたのですが、私のiPhoneの方は、動作させてから7秒の間しか録音できておらず、失敗していました。その後も上着のポケットに入れるなどして録音を試みましたが、話し声があまり明瞭ではなく、かなり聞き取りにくい録音状態でした。今までは4人で束になってかかっていたので、私だけが録音に失敗しても問題ありませんでしたが、今後は1人で会長に対することになります。しかもパワハラ発言や交渉の鍵となる重要な発言が飛び出してくるかもしれません。録音に失敗している場合ではありませんでした。

私が以前に勤めていた会社に、「ナンチャッテ労組」の人たちがいました。ナンチャッテなどといっては悪いのですが、正直いって、ちゃんと労組として成り立っているのかな?という疑問がずっとあったので、私の中ではそんな風に呼んでいます。その「ナンチャッテ労組」の人たちが、会社側との団交の際に、テーブル上にICレコーダーを置いて、団交での会話を録音していたように記憶していました。

私も取材用のICレコーダーを持っていたので、これを机の上に置いておいたら、かなりクリアーに会話が録音できるのではないかと思いました。ただ、机の上にこれ見よがしにICレコーダーを置いておくことが果たして得策なのか?それはちょっと分からないところでした。そこで、某ユニオンの叔父様に、会長との会話の録音について、どのようにするのが得策なのかを確認してもらいました。

 叔父様からの返事は、「公然とやるには相手の了解が必要なこと」「もし認めたとしても、警戒して本音を言わなくなる恐れがあること」「もちろん、相手の不当な発言や対応をけん制する意味はある」「ただ、相手の了解を取ろうとしたときに、一度拒否されてしまうと、その後は録音するのが難しくなること」などのアドバイスをもらいました。まずは「ポケットやカバンに入れてうまく操作してみてはどうか?」ということでした。

なるほど、ICレコーダーを机の上に置くことで、不当な発言をけん制できるのでは?と思っていたことは確かなのですが、一度拒否されてしまうと、その後は録音できないと聞いて、さすがにそれは上手くないと思いました。そこで、しばらくはポケットつきの上着を着ていくようにし、ICレコーダーは胸ポケットに、iPhoneはマイク側が上になるように、逆さにして腰ポケットに入れ、二重録りで臨むことにしました。

その後もさらに叔父様から、労働条件は文書で提示するように求めて、もし拒否されたら「メモをとるのでゆっくり話してください」と要望して、自分で復唱しながらメモを取れば、自分のポケットに入っているレコーダーでも上手く録音ができるのではないか?とアドバイスをもらいました。今後は、会長から打ち合わせに呼ばれたからといって慌てずに、録音機器を確実に動作させ、なるべく物分り悪く、ノタクタと話し合いを進めるようにしようと思いました。

それぞれの途へ

3月20日の春分の日は、なんだかやっぱり憂鬱でした。書籍編集部は今日で解散になってしまいました。そして明日からは営業局販売部に異動。なんだか明日になって欲しくないような気持ち・・・・三連休だと言うのに睡眠が安定せず、3時間とか5時間といった短めの睡眠ばかりになっていました。ダンナに「明日から会長に虐められるよ~」と冗談交じりに不安を口にすると、「でも虐めてくるのは会長だけだろ?」と言われ、確かに会長以外の社員は、一体なにが起こっているのか、まるで知らない状態です。しかもたった20人しかいない会社ですから、まったく知らない人ばかりの部署へ飛ばされるわけではありません。そう思うと、虐められるといっても、たかが知れているという気がしてきました。

その日の夜遅く、カリスマさんより、長めのラインが入りました。お母さんや弟弁護士と相談して、当初の3/20解雇を受け入れることにした、ということでした。会長からの辞令では、「4/20までに手芸雑誌の業務を遅滞なく進めること」となっていましたが、現時点で手芸雑誌を4/20までに遅滞なく進めることは不可能なこと、また、この時点での退職が、会長に一番打撃を与えるであろうこと、そしてなによりも、会社都合で辞めれば、失業保険をすぐにもらえて期間も長いため、やはり得策であること、という理由が説明されていました。翌日21日の朝には、その旨をメールで会長に伝え、それに対して会長が「解雇を撤回しただろう」とごねてきたら、そこからは弟弁護士が返り討ちにするということでした。いよいよ本職の登場で、これは明日以降の会長の動きが見ものですw

カリスマさんは、私と一緒に会社に残り、ユニオンに入って会長に闘いを挑むことができなくなったことに対して、「ごめんなさい」と言ってくれましたが、私は初めから自分だけが会社に残って、1人でユニオンに入って会長と対峙するつもりでいたので、「気にしなくていい」と答えました。それよりも、「カリスマさんは外側から、私は内側から、会長を締め上げてやりましょう\(`□´)/」と返しました。長かった春休みは終わり、いよいよ明日から決戦です!

 

 

いくつかの道筋を考える

再び体調と睡眠が不安定に

3/13に解雇を撤回されて以来、夜寝ようとすると「バクバク」と動悸のする日々が続いていました。なかなか寝付くことができず、やっと寝たと思っても、夜中の2時半~4時の間に目が覚めてしまい、そのまま眠れずに朝になってしまうことも増えてきました。これから復帰して、会長からの嫌がらせやパワハラにあえば、さらに眠れなくなったり、体調に異変が表れることも考えられ、その場合はすぐに診断書を出してもらえるクリニック(ダンナが何年か前にお世話になったところ)に駆け込んで、休職+傷病手当コースを取ることも視野に入れていました。そのため、手帳に何時から何時まで眠ったかを記録し、「動悸」や「顔面(神経痛)」などの文字も書き込むようにしていました。

某ユニオンをお守りにして

私としては、営業局に転属した状態で会社に戻り、1人で某ユニオンに入って、ユニオンのTさんや叔父様の力を借り、法定有給休暇の全消化と会社都合退職にこぎつけたいと思っていました。前回、某ユニオンへ相談に行ったときに、Tさんが「我々が介入したら、法定有給休暇を取らせて、会社都合での円満退社まで、だいたい1ヶ月ほどでこぎつけることができる」と言っていたので、その言葉が私の中で大きな支えになっていました。

子持ちママさんとおっちょこちょいな人が自己都合での退社を決意したのを見ると、編集をしていた人間が営業に回されることの心理的負担は、やはり計り知れないものなんだと今回も思いました。そして、それを知った上で、そのような配置転換命令を出してくる会長のやり口の汚さ・・・・カリスマさんも私のことを案じて「(営業に行くことで)心が折れてしまわないかと心配で」と言ってくれました。案じてくれて嬉しく思いながらも、「私はわりとこれまで雑草道を通ってきているので、大丈夫ですよ。前の会社でも辞めるまでの1年間は営業やらされていたし。今回は早ければ1ヶ月、長くても3ヶ月ぐらいの我慢だから大丈夫ですよ」と明るく答えました。

そうなのです。なぜか私は、会社を辞める時には営業をやらされているのですw といっても、今までの会社は私を辞めさせたくて営業をやらせたのではなく(だと信じたいw)、「あなたなら営業もできるでしょ」ということで、制作や編集と兼務で営業もやらされていたのです。結局は「私に営業はムリ」ということを自覚し、それらの会社を辞めてきたわけなのですが・・・・。

占い師の予言

子持ちママさんは、結構スピリチュアル系が好きな人で、水晶やパワーストーン、性格診断や占いなどの企画をやりたがっていましたが、この出版社は「スピリチュアル系はNG」ということで、本領を発揮できないままでした。しかし、今回の解雇劇があって、みんながそれぞれ労基署や労働局、身内の弁護士に相談する中、子持ちママさんは、真っ先に自分が信頼している占い師さんのところに相談に行ったというのですw

その占い師に会社のことを占ってもらったところ、「3月20日以降、会社の空気がそうとう殺伐として、会長に掴みかかる人がいるくらいの状態になる。怒りのエネルギーが充満しているので、あまり近寄らない方が良い。そして、春分から夏至にかけて、大きな動きがある。もしかしたら会社がますます縮小するか、何かが終わるのか。倒産かもしれないけれど、形を変えて会社の存在自体はこの先も続きそう」という結果が出たということでした。

おっちょこちょいな人が、会長からカラオケ雑誌への転属を打診された際に、「書籍編集部から反論や反省の弁が出てこなかったのは残念だった」「業務委託になってでも、どうしても本を作りたいという熱意がないなら、解散でいいと思った」といわれて、わなわなと怒りに震えたと言っていましたが、その話を聞いた私も、怒りのあまりに目眩がしてしまい、「もしかしたら、会長に掴みかかってしまうのは、私かもしれない」と思いました。しかし、むやみに会長につかみかかったところで、物事は解決しません。なんとか冷静に対処しながら、これまでこちらの話を聞かずに一方的に好き放題やってきた会長の面前に、ユニオンの面々と労働者の正論をつきつけて、自分の非を認めさせた上で、正々堂々と会社都合へこぎつけるんだと、自分に言い聞かせました。

週明けには動き出さなくては!

自己都合でも辞めたい2人

さて、3時間を費やしたメールに、たった1行だけの返信が5分後に会長から来たことをラインに流すと、すぐさまカリスマさんからも「私のところにも来てた。くそぅ~タヌキめ~~」と怒りのコメントが返ってきました。これで会長の対応がはっきりとしました。こうなったら、会社の対応がどんなに不誠実なものであろうとも、弁護士がついていない普通の労働者は、基本的には出社して転属先に異動するしかありません。ここで後ろ盾もなくゴネて出社拒否をしていると、懲戒解雇をくらうこともある、と労働局の女性担当者は言っていました。おとなしく転属先に異動して、この異動が不合理であることを証明していくしかありません。

子持ちママさんは、元から自己都合でも会社都合でも問題ないため、週明けにはK文書(退職願、退職日決定通知書、代休・有給休暇消化のための別紙)を提出し、たまりにたまった代休と有休(一部法定の有休を含む)を消化して、その後は1日も出社することなく、4/20付けで退社することに決めました。

おっちょこちょいな人も、本当は会社都合がいいけれども、先日の会長とのタイマンで頭が痛くなってしまったこともあり、これ以上の交渉はしたくないということで、もう自己都合でもなんでもいいからK文書を提出し、数日だけは出社して書籍編集の残務をし、あとは代休と会社基準の有休だけを消化して、4/20付けで退社することに決めました。

2人とも週明けに自己都合退職のK文書を提出するために、「時間を取ってもらいたい」と会長宛に電話をして、それぞれに打ち合わせ時間を取ってもらいました。

自己都合では納得がいかない

さて、残るはカリスマさんと私ですが、共通しているのは「自己都合では納得がいかない」ということでした。一方的に解雇といわれて、説明ができないからと解雇を撤回され、自分のスキルとは違う部署に転属という嫌がらせをされた挙句に、自己都合退社というのでは、納得がいくはずもありません。しかし、カリスマさんと違って、身内に弁護士がいない私は、とりあえず週明けの3/21には出社するしかありませんでした。

ところが、この会社は編集局と営業局では勤務時間が異なっており、編集局は朝10:30~、営業局は朝9:30~となっています。辞令には「3/20付けで営業局販売部に転属」となっていますから、3/21は朝9:30に出社すべきだということになります。また、席も当然移動しなくてはなりません。すでにクビになるつもりで、2月末までに自分のデスクは片付けてありましたから、「明日からこっちの席へ来てくれよ」と言われたら、すぐに移動できる状態でした。だから、21日の朝から営業局の空いている席に座ることも可能です。そう思うと「21日はいったい何時に出社して、どこに座ればいいのか?」という疑問が湧いてきました。そのことをラインに流すと「聞いてみたら?辞令に従うフリで」とカリスマさんが返信してきたので、それもそうだと思い、会長宛に電話することにしてみました。

狙ったわけではないけれど

会社の代表番号へ電話すると、販売部の内勤の女性が少し驚いたような声で対応した後、会長に取り次いでくれました。来週解散のはずの書籍編集部の面々から、相次いで会長宛に電話が入り、何事かと思ったのかもしれません。

会長はやや硬い声で「はい、かわりました」と電話に出てきました。私は「あの、来週の21日なんですけど~」で少し言葉を切りました。ここで会長は、他の2人のメンバーと同じように、私から「退職願を出すための打ち合わせの時間を取って欲しい」と言われると思ったのでしょう。

ところが、「朝は9:30までに行ったほうがいいですかね?」と私が言ったので、予想外の質問に会長はちょっと「ファッ?!」っとなっていましたww その後も私が「○○さんの席が空いているから、そこに座っていいですかね?」「名刺がまだ書籍編集部のしかないんですよね」「上着は着ていったほうがいいですか?」と立て続けに質問をすると、会長は「いや、あの、その日は、いろいろと説明とか、あるから・・・・」とシドロモドロになりながら、「21日は今までどおりの10:30に」「現在の書籍編集部の自席に座っているように」といいました。

電話を切った後にラインでメンバーに報告すると、「そりゃあ、あれだけグウの音も出ないメールの後に、そんな素っとぼけた電話掛かってきたら狼狽するよwww」と大ウケでした。みんながそうやってウケてくれたおかげで、ほんの少しだけ、私も仕返ししてやれたような気になりました。

ちなみに最後の反論メールはこんな感じでした

株式会社○○○○○○○

代表取締役 ○○○○ 様

 

本日、平成29年3月16日付の辞令を受け取りましたが、このたびの一方的な解雇通告、解雇撤回、営業局販売部への配置転換命令の辞令のすべてについて、承服できません。

平成29年2月20日付での解雇の際、整理解雇をするにあたって必要な4つの要件を満たしておらず、また解雇通告をしておきながら、新たに人員募集をするといった矛盾行為を行なうなど、解雇にあたっての客観的合理性や社会通念上の相当性を欠いておりました。貴社も違法であることに気がつかれて、平成29年3月13日に解雇を撤回されたものと推量いたしますが、以下に、私がこれらを承服できない理由と、お尋ねしたいことを記します。

まずは一方的な解雇通告と解雇撤回について、いまだ、書籍編集部4名が解雇にいたることになった前期の損失、約??00万円についての、経営の開示、財務諸表の開示がされておりません。また、これらが開示されていないにも関わらず解雇撤回となりましたが、約??00万円の損失について、どのように補填し、今後の経営・財務状況を改善されるおつもりなのかがまったく分かりません。このままでは、会社がいつまで存続するのかと大変不安になります。

今回の解雇撤回となるような解雇回避の努力をどのようにされたのか、ぜひ教えていただきたいと思います。ご存知とは思いますが、解雇回避努力とは、新規事業からの撤退、資産の売却、役員報酬のカット、新たな融資の取り付けなどが一般的に行なわれるものと思われます。これらの解雇回避努力について、平成29年2月20日の解雇通告から平成29年3月13日までの解雇撤回の間になされたことについて、具体的な資料によってご説明いただき、社員を安心させていただきたいと思います。

また、本日受け取りました辞令について質問がございます。平成29年3月20日より営業局販売部への転属とのことですが、私が入社しました平成25年4月2日の時点では、それまでの8年間の雑誌・書籍編集のキャリアを認めてくださり、書籍編集部へ配属する社員として採用されました。また、それを受けて、これまで約4年間にわたって書籍編集の業務につとめてまいりました。このような入社経緯とこれまでの書籍編集の仕事内容と照らして、平成29年3月20日付けで営業局販売部への配置転換命令は、なんのご説明もないままでは納得できかねます。ちなみに、ご存知かとは思いますが、法的には、キャリアや入社の際の説明と経緯などに照らして、合理性を欠く配置転換命令は、権利濫用として無効となりますことを申し添えます。

また、現在の書籍編集部人員の大半が営業局販売部に転属となるようですが、営業局販売部にそれほどの人員が必要になるような、人員の欠如、または新たなプロジェクトなどがあるのでしょうか。このあたりもぜひご説明いただきたく思います。販売部が忙しくなるのは、会社の利益が増す話だと思いますので、前向きなお話を聞くことができれば、私も営業局販売部への転属について、前向きに考えられるかもしれません。

そして、営業局販売部に転属となります場合の詳細な労働条件の提示もお願いいたします。私が知りたい労働条件とは、就業の場所及び従業すべき業務、始業及び終業の時刻、所定労働時間を超える労働の有無、賃金(退職手当及び臨時に支払われる賃金等を除く)、賃金の計算の方法についてです。これらの労働条件を書面にてご提示いただきたいと思います。万が一にも今回の辞令が減給を伴う異動命令であり、その減給の金額が大きい場合には、労働者に対する不利益が大きすぎるとして、異動命令が違法となる可能性があることを申し添えます。

最後に、以上の理由により、このたびの解雇通告、解雇撤回、及び配置転換命令は、直ちに有効とは言えない状態であることをご理解いただき、上記の質問事項に対して、平成29年3月20日までにご回答いただきたいと思います。

何卒よろしくお願いいたします。

 

平成29年3月17日

○○○○○

最後の反論メール

かつて、こんなに推敲を重ねたことがあっただろうか

私はというと、お昼前からパソコンに向かって、せっせと「解雇、解雇撤回、配置転換に承服できないメール」を打ち込んでいました。全体の流れはカリスマさんの草案に沿いつつも、丁寧に、承服できない理由やその法的根拠、どういうことを答えてもらいたいのか、具体的な例を挙げたり、説明によっては「配置転換にも納得はするよ?」という姿勢も盛り込んでみました。

私が懸命にメールを打っている間にも、子どもが学校から帰ってきてしまい、「お昼に高級ハンバーガーを食べに行こう!」などと盛り上がっています。これだから、家に家族がいると、どうも締まりません。できれば、会長が昼休み(だいたい13~14時ごろ)から戻った時にはメールを届けておきたいところですが、それにはちょっと間に合いそうにありません。

パソコンで打っていたメールを今度はスマホに移し、車の中でもひたすら読み返して、抜けている部分や隙がないかをチェックします。高級ハンバーガーを食べている間もそんな調子で、ハンバーガーをなんとか口に押し込むのが精一杯。とてもじゃないけれど、味わっている余裕はありません。ダンナに「ハンバーガーを食べろよ」とからかい半分にいわれると、「お父さんは、お母さんが今回のことで不利になってもいいわけ?!」とマジ切れする始末。それぐらい苛立っていました。

今日は解雇予告日前の最後の平日で、しかも金曜日。金曜日は会長が出かけたついでにそのまま会社に戻らないことも多いため、「一刻も早くメールを送らなくては!」と焦ります。そんな私の焦りなどまったく意に介さないダンナは、ハンバーガー屋の後も自分の用事を済ませるために2件ほど立ち寄った挙句に、ようやく午後2時半過ぎに家に戻ることができました。再びスマホから自宅のパソコンにメール文を移し、大きな画面で最後の推敲をします。もう何回読み返したかわかりませんし、こんなに長いメールを出すのは初めてです。ワードのデフォルトの文字数でA4用紙にびっしりと2ページ弱ありました。

3時間を費やしたメールへの返事は・・・

さて、間もなく午後3時というころになって、やっと自分のメール文に納得がいき、早速送ろうと思いました。しかし、会長がちゃんとこのメールを今日のうちに見るのかどうか、ふと不安になります。以前に個人個人で会長宛に出した「今回の解雇に承服できないメール」の時に、子持ちママさんがメールした後に電話をして「メールはご覧になりましたか?」と会長に尋ねると、「まだ見ていない」という返事が返ってきたということがあったので、「そんなごまかしをするかも」と不安になります。するとダンナが「開封確認をつければいいんじゃない?」と言ってきました。「そうか、開封確認があったね」と私もすぐに開封確認の付け方を調べました。

しかし、なんだかテンパっている時というのは、普段やりつけない手順をすっ飛ばしてしまうものです。気がついたら、開封確認をつけずに、普通にメールを送ってしまっていました。「あらら」と気がついて、今度は開封確認をつけ、さらに中のメール文にも「先ほどは開封確認を付け忘れたため、念のため、再度同じメールをお送りします」と文章を追加して送りました。

すると、開封確認のメールではなく、会長から1回目のメールに対して返事がありました。タイムスタンプは1回目のメールが送信された5分後です。内容はこうでした。

「○○です。

辞令以外には何も申し上げることがありません。」

こちらが3時間を費やして練り上げたメールにこの誠意のない返信。これは本当に腹が立ちました。もちろん全部に完璧に答えるのは不可能なのは分かっています。しかし、答えられる範囲で答えて欲しかった。メールで答えられないのならば、土曜でも日曜でも、こちらが会社に出向いてでも説明をしてもらえたなら、それでも良いと思っていたのです。しかし、会長はこちらに対して真面目に対応する気はまったくないようでした。

まずはカリスマさん渾身のメール草案

会長からのメールはまだかと待ち構える私のところに、まずは練り直されたカリスマさんのメール草案がラインで到着しました。

内容としては→辞令と今回の一連の流れに承服できないこと・解雇の4要件を満たさずに解雇しておきながら、一方ハローワークで人員を募集するという違法行為をしていること・辞令について、自分のキャリアから見て、なぜ4/21より営業局販売部へ転属なのか?また希望配属先について、話し合いの場を持たせてもらっていないこと・解雇通知の際も手芸雑誌編集についての業務委託契約書を用意するといいながら、一向に提示がなかったこと、3/20で書籍編集部解散のはずが、4/20までは書籍編集部の仕事をするとはどういうことか?そして、それ以降は編集部の作業ができないのはなぜか?・4/20までに手芸雑誌の編集業務を「遅滞なく」としているが、約束はできかねること・これまで手芸関連の編集者として採用されて仕事をしてきているのに、今回のような合理性を欠く配置転換は権利濫用であること、自分のキャリアにそった配置転換案を再度提示すること・営業局へ異動の場合の労働条件も提示すること・4名の解雇撤回をしても、会社の運営や資金繰りが大丈夫であることを説明すること・・・・・これらに3/22までにご回答下さい、というような内容でした。

私が気になったのは、回答期限が3/22であることです。カリスマさんは21日を有休にしているから22日にしたのでしょうが、これでは異動した後になってしまう気がします。私としては、回答期限はむしろ今日中、17日のうちに送るよう請求してもいいのではと思ってしまいます。たしか労働局の女性担当者も、解雇撤回に同意できない意志は3/20までに示した方がいいといっていました。でも落ち着いて考えると、こちらの同意できない意志は3/20よりは前に示しているわけなので、相手の回答期限は20日を過ぎてもいいような気もしてきます・・・・・・だんだんと混乱してきました( ̄ω ̄;)

そのような意見を送ると、カリスマさんは「3/22だと解雇のままか、でも解雇も解雇撤回も有効じゃない状態だからなあ」と返してきました。解雇でも解雇撤回でもなく、営業局への配置転換も有効ではないと・・・・それはいったいどういう状態なのか?わたしには、とってもニュートラルな状態が思い浮かんでしまいました。そんな会話を見ていた、おっちょこちょいな人から「解雇でも解雇撤回でもなく、営業局でもないなら、元の通り書籍編集部の社員なんじゃないですか~」などと、ちょっとお花畑な回答が戻ってきます。カリスマさんは、すぐに弟弁護士と某ユニオンの叔父様に確認を取るべく、質問を投げかけておいてくれました。

カリスマさんから「文章に暴走感はないよね?」と質問が来ました。暴走感はありませんが、普段のカリスマさんと同一人物とは思えないような文章だったので、「別人のようです。逆に怖いぐらい丁寧です」とコメントすると、桃のような頭の、赤ちゃんだか老人だか分からない顔の人が、口をへの字に曲げて不服そうな表情をしているスタンプが送られてきましたw

私がこんなやり取りをしながら、パソコンの前でメールを待っていると、ダンナが自転車のカゴを買ってやるから、買い物に行こうと言い出しました。まったく人の気も知らないで呑気なものです。でもまあスマホでも、会社のメールやパソコン用の自分のメールを受け取れるようになっていたので、スマホを持って渋々出かけました。買い物を終わって車で家に戻っている途中に、会社のメール宛に辞令が来ていることに気づき、すぐにラインで情報を流しました。配置転換先はもちろん「営業局販売部」です。

以前に一度、自分のパソコン用メールから、会長宛に「この解雇に承服できない」というメールを出していたので、そちらに辞令が来ると思っていたのですが、会社の方のアドレスにメールが来ました。休んでいることを知りながら、わざと会社の方に送ったのでしょうか??いや、そこは深く考えていない気もします。辞令メールを待つ子持ちママさんにも「会社のメールをチェックしてみた方がいいですよ」と伝えると、すぐに「やっぱり来てました!営業局販売部でした」とのことでした。おっちょこちょいな人も、先日カラオケ雑誌への配置転換を断りましたから、自動的に彼女も「営業局販売部」でしょう。

これまで男性2人(外勤)、女性2人(内勤)だった営業局販売部に、一気に女性が4人増えることになります。現状の社内での座席を思い浮かべても、1人分の空席はありますが、残り3人の座る場所はありません。その販売部を一気に倍の人数にして、一体どうするつもりなのでしょう?w 思わず、女性社員が一気に増えて、騒々しくなった販売部を想像しますw カリスマさんも「みんな営業って辞令もウケるよね。婦人営業で『行ってまいりまーす』って、みんなで書店営業に出かけていくところを想像したら、おかしくなったよー」と言っています。まるで保険の外交員のようです。会長の、あまりにその場しのぎの対応がおかしくて、状況が面白すぎて、私自身の反論メールがなかなか進みませんw

そうこうしている間に、お昼前には弟弁護士さんからの訂正が入り、やはり回答期限は3/20までということが分かりました。回答期限もはっきりしたところで、再びメールに取り組みます。私としては、あの会社で書籍編集の仕事をすることには、まったく未練がありませんでした。この1ヶ月弱であまりにシラケてしまいました。でも、もし本当に会社を立て直すのに、私たちを編集から営業に回すことが、得策だと会長が考えているのならば、少しの間ぐらいはそれに乗っかってみてもいいかもしれないと思いました。しかし、給料を極端に下げられては困るので、そのあたりは私のメールの中で釘を刺しておこうと思いました。

当初の解雇予定日まであと4日

すぐに反撃のメール草案を考える

カリスマさんが強引に辞令を渡された日には、子持ちママさんと私には辞令のメールは来ませんでした。もともとの解雇の日付は3/20。解雇撤回にも同意できないのならば(労働局には、この場合は筋が通らないと言われたけれど)、もともとの解雇日付の前に、同意できない旨の意思表示をする必要がありました。

その日の夜には、カリスマさんから「一方的な解雇・解雇撤回・配置転換のすべてに同意できない」という内容の、会長宛メールの草案がラインで送られてきました。すでに、弟弁護士からの今回の配置転換に対する見解も出ていて、「法的には、キャリアや入社の際の説明の経緯などに照らして、合理性を欠く配置転換命令は、権利濫用として無効です」ということでした。カリスマさんも、鼻息荒く「フシャー!!」と威嚇する、よく分からない生き物のスタンプを送ってきました。弁護士が無効だといっているのならば、私も「フシャー!!」と反論したい!むしろ反論する機会を得るために、早く変な配置転換案が来ないかな~と思っていました。

引き続き叔父様からもアドバイスメールが到着しました。辞令が来ただけで、何も聞かされていないのならば、メールで聞くのはOKということ(本当は文書がいいそうです)。注意点としては、「メールは顔が見えない分、言葉がキツくなりがちなので、感情的にならず、後で裁判になったときに、第三者が見ても説得力があるようにすること」・・・・先日の某ユニオンで、カリスマさんと私が歯噛みしているのを見て、注意点の1番最初にコレを入れてくださいましたσ(^_^;)

全体の流れはOK、ただ、理由の説明もなく「合理性を欠く」とか、「私には必要のないキャリア」とか書かないこと。その他に聞いておくといいこととして、「なぜ4/20までは雑誌編集で、それ以降は営業なのか」「営業の仕事とはどのようなものなのか」「営業の労働条件」、あとは「回答の期日を必ず入れるように」というアドバイスがありました。これを受けてカリスマさんも「暴走気味の私なので、温厚風に嫌味満載で送る!」とメール案の練り直しにかかったようでした。

だんだん目指す方向が分かれてきた

子持ちママさんは、辞令がくればそのまま受け、K文書を提出して有休消化で自己都合退社と流れは決まっていました。この流れは、おっちょこちょいな人と同じです。子持ちママさんは、お子さんの保育園の都合上、失業保険を受け取る気はないので、もとから「会社都合」でも「自己都合」でもどちらでもよかったのです。ただ「溜まりに溜まった有休を消化したい」それだけが主張でしたから、解雇が撤回されたのは彼女にとってはよかったのかもしれません。

一方の私は、とりあえず会長の好き勝手にされるのはどうしても納得いきません。一応同意できない旨を伝えたいと思っていました。翌日は金曜日で、元々設定されていた解雇日の20日は祝日です。そのため、会長に異議を唱えるなら、出社しているであろう明日金曜日の夕方までには、メールを送る必要がありそうです。翌日はダンナが仕事休みで、子どもは午前中で学校から帰ってきてしまう日ですが、とにかく朝からメールに注意して、一刻も早く同意できない旨を伝えなくては!と思っていました。