引き続き、理由書を求めるための準備

なんと他にも仲間がいた!

実は、このゴタゴタがあった最初の週末に、おっちょこちょいな人と書店営業のOさんが、書店でのイベントのために休日出勤をして立ち会っていました。そのときに、ふと「書籍もいろいろ大変なんですよ」とおっちょこちょいな人がこぼしたところ、Oさんも「実は・・・・・・」と重い口を開きはじめました。実は、私たちが解雇を通告されるよりも2週間ほど前に、Oさんも会長から「書店営業の仕事を委託業務としてやってもらえないか」と打診されたそうです。Oさんはもともと、会長からヘッドハンティングの形でこの会社にやってきたので、「それは話が違うでしょう」と突っぱねたそうです。解雇を突っぱねることはできたようですが、それからはかなり無茶なノルマを課され、しかもそれを毎朝手書きで表に書き入れて報告しなくてはならず、書店営業でベテランのOさんも、さすがに鬱憤が溜まっているとのことでした。

私は有休消化に入ってしまったので行きませんでしたが、他のメンバー3人とそのOさんとで、会社から少しはなれたお店でランチをし、そこでOさんと書籍編集部で「○○ユニオン」という名のライングループを作ったというので、私もすぐに招待してもらって、そちらにも入りました。

ただ、Oさんはまだ解雇通告されておらず、すでに某ユニオンに相談に行っており、「これからみんなで結託して、このブラック出版社をもっといい会社にしよう!エイエイオー(*`∧´)/」という感じだったのですが、こちらはすでに解雇通告されている身で、今さら「会社を良くしよう」といっている場合ではありませんでした。なので、少し距離を置きつつ、最低限の情報共有をしようということで、ライン上でのみ会話をしていました。

解雇理由書を求めるための書面を作る

さて、解雇理由書を3/3(金)にもらえるらしい、という情報がもたらされましたが、会長は一向に弁護士に相談に行く気配が見えず、「まさかこのまま理由書を出さないつもりでは?」という疑念がみんなの頭に湧いてきました。そこで、解雇理由書を求めるための書面をそれぞれに準備しておいて、当日に理由書が出てこなかったら、他の社員の面前で「理由書を求める書面」を会長につきつけよう、ということになりました。

解雇理由書の書面も検索すれば色々出てくるのですが、ここのページを参考にして、あとはカリスマさんの弟弁護士さんに文面をチェックしてもらって決定しました。しかし、先ほどのリンク先を下まで見ていくと、1度請求しただけでは出てこないことがあるので、再度求める場合に使う書面や、理由書が出てきたものの、まったく理由が書かれていないため、きちんと理由を書くように求める書面もあり、「世の中の腹黒い社長というのは、いくらいっても理由書を出してこないものなんだな」と認識しました。

なんとか無事に書面を作ってから、弟弁護士さんの添削を受け、会社へ行って手渡すと同時に、郵便局から「簡易書留」で出すようにと指示されました。私の中では、こうした書面は「内容証明」で送るものと思っており、「どうやって送るのかな?」と軽い気持で調べてみたところ、思った以上にめんどくさい工程のように思ってしまい、「ちょっとなー」と若干引きました。ところが、おっちょこちょいな人が以前に高額エステの勧誘に引っかかって、うっかり申し込んでしまったときに、その申し込みをクーリングオフするために内容証明を送ったことがあるというのです。そんなドジもたまには踏んでみると、いい経験ができるものなのですねW

「それなら内容証明はよろしく~」といっていたのですが、弟弁護士さんによると、簡易書留でも問題ないということでした。先ほどのサイトには「配達証明でもOK」と書かれていました。とにかく出した日付がはっきりしていて、相手が確実に受け取ったかどうかをチェックできる方法で送る、ということなのかと思いました。

さて、こうしてすったもんだして作り上げた「理由書を求める書面」を、会長に突きつけることなく、私たちはきちんとした理由書を受け取ることができるのでしょうか??