某ユニオンに行ってみた

叔父様が某ユニオンの元役員!

年金事務所でガッカリしてしまった私ですが、この日はもう1件立ち寄る予定になっていました。それはこの業界の某ユニオンです。別に伏せる必要はないかもしれませんが、一応は全面解決するまでは伏せておいてみます。

実は、カリスマさんのお父さん方の叔父様が、その某ユニオンで役員まで勤め、今は引退したものの、まだ週2日で相談員をやっているというのです。カリスマさんの家族・親族っていったいどうなっているんでしょう?弟は弁護士で叔父様は某ユニオンの元役員ですって。カリスマさん本人も「だから、どうしても世の中なめちゃうんだよね」なんて笑いながら話していました。いやいや、それだけの後ろ盾がついていたら、そりゃあ世の中なめちゃいますよ。

カリスマさんのお父さんは、カリスマさんがまだ幼児のころに病気でなくなってしまったとのことで、叔父様とは子どもの頃に何度かと、10年近く前に亡くなったお祖母ちゃんのお葬式で逢ったぐらいで、これまでほとんど交流がなかったといいます。ただ、カリスマさんのお母さんが「叔父さんなら、なにか助言してくれるかもしれない」とアドバイスしてくれたというので、とにかくいろいろな方向から今回の問題についてアドバイスが欲しいと私も思い、カリスマさんと2人で話をしに行くことになりました。

その前日に、某ユニオンのホームページを見たのですが、とにかく闘いの歴史でしたね。なんだか久々に、こんなに闘志みなぎるホームページを見た気がします。しかし、私たちはチャチャッと手間なく、効率よく、弁護士さんにお願いして、なるべくいい条件での退職を取り付けることが目的でしたから、某ユニオンとは異質な気がしていました。それでも、叔父様もいるし、労働問題関係には詳しいと思われたので、とりあえず話を聞いてみることにしました。

まずは、この「解雇は不当だ」との申し入れをすること

カリスマさんの叔父様は、私が前もって見ていたホームページの印象とはまったく逆で、70歳を超えているというのもあるでしょうが、とても穏やかな印象の方でした。カリスマさん自体が物事を白黒つけないと気がすまない、ズケズケと物を言うタイプなので、かなり性格が違うなあ・・・・と思ってしまいました。

一通りカリスマさんが説明すると、叔父様は、「まず、必ず4人で一致した行動をすること。会社は数がまとまっているだけで怖いと思うはずだから」といいました。そして、「この解雇は不当であるというのが大前提なので、まずはそのことを4人の連名で書面にて申し入れをするべき」ということでした。

私が労働局で聞いた話しでは、「このまま解雇の流れになっていくので、そうしたら、送られてきた離職票が会社都合になっているか確認して。それから補償金を求める形になる」というようなことだと思っていました。ところが、同じ労働局に行ったはずの子持ちママさんは、「不当解雇だという意志を会社に何も伝えなければ、そのまま解雇を受け入れたと取られてしまう。また、紛争状態が起こっていないと、補償金などは取れない」と言われたといいます。叔父様が言っていることは、子持ちママさんが労働局から聞いてきた話と一致しており、「ここはじゃあ、申し入れをしようじゃないか」ということになりました。

翌日にはカリスマさんが申し入れ書の草案を作ってラインに流したので、それについて気になる言葉をみんなで検討したり、最後には弟弁護士の添削を受けて、文章を完成させました。基本的には、「今回の解雇は、満たすべき4要件をいずれも満たしておらず、承服できかねる。ついては、具体的な数字の資料(決算書や財務諸表など)をもって説明責任を果たせ」というようなものでした。最後には、「これらが説明できないのならば、とうてい解雇は受け入れられないので、有給休暇の消化と金銭的補償を求めます」というものでした。

この文書は3/9にみんなで会社に集まって、会長に手渡しするということになりました。果たして決算書などは出てくるのでしょうか?書籍の収支が赤字であるのは以前から明白でしたので、そう言われてはぐうの音も出ませんから、反論を考えなくてはなりません。

そもそも、書籍は会長や元社長のトップダウンで作ったものが半分以上あること。自分たちの企画にしても、すべて書籍販売会議を通し、制作費の予算についても会長と元社長から了承を取って進めているものであるということ。また、昨年の5月~8月にかけて、会長と元社長が対立し、元社長側についた営業の人たちが、ほとんど書店回りをせず、倉庫に書籍が積みあがっていて空転状態であったこと、などなど。最終的に営業の人たちと元社長は会社を出て行ったわけですが、私たち4人だけが責任をかぶせられるのは納得がいきません。そのほか、解雇回避の努力をしているのかどうかもチェックしようということになりました。

そして始めての団交??

3/9の午後からということで、私も再び有休を取っているにも関わらず、出社して待機しました。会長は1人ずつ呼び出して話をするつもりだったようですが、強引に4人一緒に打ち合わせ室に入っていき、例の申し入れ書をカリスマさんが渡しました。一通り読んだ会長は「ま、みなさんの言いたいことは分かりました。明日、弁護士に相談に行くので、回答は週明けかな」と言いました。そこで、おっちょこちょいな人が、3/13の会議室を取るために席をはずしたのですが、そのときに会長がぽつりと「まあ、これやっている間に会社があるかどうか・・・・」とこぼしました。その可能性は私たちも考えましたが、だからといってこのまま引き下がるわけにはいきません。「まあ、それはそれ、これはこれです」というと、会長は「まあ、そうだな」と答えました。そのようなわけで、団交はものの5分ほどで終わりました。