本当に汚いやつかもしれない

3回目の労働局へ

翌日、再び労働局に行って、以前に相談したTさんにも、この3週間にあったことを報告しました。やはり、申し入れをしておいて、撤回されたことに同意できないというのは筋が通らない。パワハラはあった時に相談するしかない。パワハラがあるかもしれない、という状態では労基署もなにもできない、ということでした。

社保の会社折半分を給料から3%天引きについても、年金事務所での顛末を話しました。ただ、メールには「1年の期限付きで」とされていたのが、その後も2年間以上にわたって引き続き天引きされており、その2年間分を取り返したいのであれば、それは「あっせん」の事例にあることだ、と言われました。30万でも取り返せるのならありがたいことです。ただ、あっせんには法的な拘束力がないので、会社が支払わない可能性もかなりあります。

その場合は、簡易裁判所の書記官宛に支払い督促を申し立てるということでした。しかしそれでも、会社側が「1年経過した後も黙って天引きさせていたんだから、社員も了承してたのでしょう。だから支払うつもりはないです」と言ってくる可能性もあるといいます。そうなったら、約30万円をめぐって泥沼の争いです。弁護士費用の足は出てしまうし、もう意地で裁判をやっているものだということです・・・・( ̄_ ̄ i)タラー

やはり無償なだけあって、労働局にできることには限りがあります。それは仕方ないんだろうと思います。もう少しタチのいい経営者だったら・・・・とにかく、うちの会社の会長は、辞める人間にはビタ一文払いたくないのです。それは会社の都合で辞めてもらいたい人間に対してもそうです。とにかくこの小さな会社を、現在30歳の息子になんとか手渡したい。そんな魂胆が見えます。そんなドロドロしたことを考えている私に、Tさんは「でも、そんなに嫌がらせをしようってことでもないかもよ。みんながいなくなったら困ると思ったのかも」と言いましたが、会社にお金がないことに変わりはなく、そんなほのぼのとしたものなのだろうか?と思いました。

バラバラに配置転換の話を持ちかけてきた

労働局のあと、会社の近くまで行っていたので、その日たまたま残務を片付けに出社していた、おっちょこちょいな人とお茶をすることになりました。あまり会社の近くだと誰かに見咎められる可能性があるので、少し離れたところで会う習性ができてしまいましたw

おっちょこちょいな人は、書籍編集部の中で1人だけ出社して仕事していたので、会長から夕方に話しがあると呼び出されているといいます。「本当にイヤなんですよ!私、もう自己都合で会社辞めますっていいます。だからなにも怖いものはないはずですよね」と心底うんざりしていました。最終的には自己都合でいいとしても、まずは「会社都合になりませんか」と交渉してみては?といいましたが、こんなにこじれているものを、そう簡単に首を立てに振るとは思えませんでした。でもそう言うしかない。「もう一息だからがんばって」とおっちょこちょいな人を励まし、彼女は会社へ、私は自宅へと戻りました。

 さて、会社の定時が終わる間際、おっちょこちょいな人からラインが入りました。「とにかくムチャクチャだー!」が第一声でした。「なになに?」「どうした?」「大丈夫なの?」とみんなラインに入ってきます。

とりあえず配置転換先はカラオケ雑誌ということでした。多分、彼女が一番若くてつぶしが利きそうだと思ったのでしょう。しかし、こんないきさつでカラオケ雑誌の方に行っても、もとからいる人たちにも失礼だし、私も気持ちよく仕事ができない。なので断るかもしれない、といったところ、「それなら書店営業だ」と言われたそうです。カラオケ雑誌の編集ならば、今までのキャリアに照らして合理的ではない、とはいえないでしょう。でも書店営業ならば、それは合理的とは言えず、配置転換命令が違法だと言えそうです。

しかし、彼女はどこへ配置転換になるのだとしても、もう会社を辞めることに決めているので、「会社都合になりませんか」という交渉をしたようですが、「もう解雇は撤回しちゃったからねえ」とのこと。解雇を撤回したって、会社都合にすることはできます。完全に足元を見られているように思えます。本当に、どこまでこちらを踏みにじれば気が済むのでしょうか。

さらに、彼女がいつもニコニコしているのをいいことに、会長は言いたい放題だったそうで、「書籍部から反省の言葉がまったく出てこないのが残念だったな。それに解散だと言った時に『どうしても本を作りたいんです』と反論してくる人もいなかった。だから、もういいやって思ったんですよ」とのこと。

もうそれを聞いて、私たちは怒りに震えました。それを言われた彼女も怒りに震えたそうです。なんの話をするのかまったくわからないまま集められて、なんの資料もない状態のところで、いきなり乱暴な話をしたくせに何を言っている!反論なら山ほどあるぞ!コテンパンに反論してやろうか!と私も怒りでめまいがしてしまいました。

さらに会長が「本作りには気持ちが大事なんですよ」と抜かしたとか!「お前の黒い心でなにが気持だ!」とカリスマさんも怒りをあらわにしています。もう、会長にいってやりたいことが山ほど思い浮かんでしまって、この状態で顔を見たら、ものすごい勢いで罵ってしまいそうでした。

とりあえず、おっちょこちょいな人の配置転換についての返事はあさってのお昼までに、ということなので、明日にでも某ユニオンの叔父様のところに相談に行こうということになりました。