2回目の某ユニオンへ

おっちょこちょいな人にフライングで配置転換の話が来てしまったので、急遽、彼女とカリスマさんと私で、2回目の某ユニオンへ相談にいきました。今回はカリスマさんの叔父様と、現役でバリバリに出版社と闘っていらっしゃるTさんも同席してくださいました。

Tさんがメインで相談は進み、おっちょこちょいな人が一通り説明をしました。それを聴いた上で、まず「書籍編集部のことは4人のことなんだから、4人でいっしょに話を聞いたり行動したりすること」「そして、配置転換の話にしても、4人で相談させろといって、すぐに返事しないこと」というアドバイスをもらいました。この翌日にはカリスマさんが1人だけ出社するので、そこでまた会長がカリスマさんだけに配置転換の話を持ちかける可能性がありますが「お話は4人で聞きます、といってみますね」と確認しました。

しかし、もうおっちょこちょいな人は「とにかく明日は、カラオケ雑誌への配置転換を断ります。その次はみんなで話を聞いて、そのときに書店営業へ回されるでしょうから、それも断って、残務整理をして有休を消化して退社します」とのこと。そういうことであれば、彼女にとって某ユニオンはあまり意味がありませんが、有給休暇を取りきるために、同じ時期にカラオケ雑誌の編集部を辞めたKさんから、「退職願」「退職日 決定通知書」「別紙 有給休暇、代休、その他について」と題された3つの書類のフォーマット(私たちは「K文書」と呼んでいるw)をもらっているので、これらを使って、こちらで書類を作り、提出することで正当な有給休暇を取得することが間違った方法ではないのか、確認していました。そのあたりの確認は、ユニオンではなくて労基署のような気もしますが、もう、みんなどこに相談するのかが、ごちゃごちゃになっています。

そして、会長に噛み付きたくて仕方がないカリスマさんと私は、その話し合いのときにどれぐらいのことを会長に対して言っていいのか、確認をしました。まず、冷静に仕事や実績の数字について反論するのはいいでしょうと。ただ「もう会長は信頼できない」とか「労働条件通知書を出してもらえないと困ります」というような言い方はしてはいけない。少なくとも解雇ではなくなって、引き続き社員なんだから、社員として経営者に下からお願いする態度を取らなくてはならない、というようなことで釘を刺されました(^▽^;)前日の会長の言葉に「キーーー!」となっていたカリスマさんと私は「言っちゃダメなの?」とガックリしました(笑)

叔父様にも「なにが目的でそんなこと言おうとするの?」と、何の目的もない、単に自分の憤りをぶつけたいがために、交渉の場で相手を罵るのはダメだと諭されました。カリスマさんも私も苦虫をかみつぶしたような顔をしていたかもしれません。Tさんも笑いながら「とりあえず解雇はなくなったんだから、いい話なんだよ。まあ、そうカッカカッカしなさんな」となだめます。なるほど、戦士は冷静にならなくてはいけないんですね・・・・

どんな配置転換になるのか・・・・

某ユニオンを出て、3人でちょっとお茶をしながら話すことになり、3人でドトールに入りました。あの「最後のランチ会」と言っていた時から、書籍のメンバーで一体何回?作戦会議としてランチやお茶をしたかわかりません。書籍を作っている間は、基本1人1冊なので、個人商店のような感じでしたが、ここに来てチームワークを発揮するという皮肉なことにw

今日の話題としては、どんな配置転換になるのか?・・・・常々、会長はカリスマさんに「新しく買い取った手芸雑誌の進行管理を、今後も引き続きやってもらいたい」と言っていました。業務委託を打診してきたときも、カリスマさんには手芸雑誌をお願いしたいと言っていました。カリスマさん自身も、きちんとした業務委託契約書が出てくれば、引き受けてもいいと考えていたのに、会長が一向に契約書を出してこないので、とうとう怒ってしまって、現在は手芸雑誌の仕事をボイコットしている状態です。

カリスマさんは手芸の書籍編集一筋20年です。手芸の大御所先生もたくさん知っています。このカリスマさんが関わらなくては、手芸雑誌を続けていくことは不可能でしょう。それは本人も分かっていて、某ユニオンでも「私は手芸雑誌に回されると思う」と話していました。

この新しく買い取った手芸雑誌は、外部の編プロがメインで編集制作しているのですが、その制作費が1号あたり○百万円かかっており、書籍の制作費の3倍近いお金がかかっています。はっきりいって、この手芸雑誌を買い取ったせいで、この間の年末のボーナスは出ませんでした。その割りに年間購読者は右肩下がりに減り続けており、現状はこれも赤字です。そこで、外部の編プロを切って、編集制作を社内ですべて行なう可能性がありました。書籍をほとんど出さないなら、社内DTPだって手が空いてしまいますから、これが1番の方法に見えます。

そうすれば制作費は半分ぐらいに抑えられるかもしれません。その場合は、手芸雑誌編集にカリスマさん+1~2人必要だと思われます。そうなると、私たちは意外にも何人かは一緒に手芸雑誌に配属されるかもしれません。それであれば、合理的な配置転換ですし、私とカリスマさんは会長に詰め寄る必要はなくなります。「意外とそんな決着になるかもしれない」この日の夕方は、そんな雰囲気に包まれていました。

おっちょこちょいな人も「会長の言ったことには怒りで震えましたけれど、口調はぼやきみたいな感じで、そんなに激しくはなかったですよ」と言い出し、カリスマさんも「会長の『根』は、そんなに悪い人ではないと思うよ」と言い出し、私は「そうなのか???」と混乱しましたが、まあ確かにそんなにヒドイ配置転換案は出てこないかもしれない。そんなことをすれば、なにより会社のためにならないし・・・・と思い直したりしました。

しかし、そんな考えは甘かったのです。