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週明けからの闘いに備える

そもそもの赤字の根拠を探る

そもそも書籍編集部が解散になり、私たちが解雇とされた大元の原因、「??00万円の赤字」について、結局なんの説明もないままでした。それに、私たちは自分たちの作りたい本を勝手に作っていたわけではなく、大半はトップダウンできた企画を書籍にしていた部分もありました。

そこで、赤字とされている数字の根拠を自分でも割り出してみようと思い、問題となった昨期に発行された全出版物の、販管費まで引いた差し引き収支を、一覧表にすべてまとめて、部門ごとに合計を出してみました。すると、書籍として発行されたものの差し引き収支が「??00万円の赤字」を作っていることが確認できました。さらに、その赤字額のうち、会長のトップダウンで作られた書籍と、会長自らが企画して担当した書籍の赤字、それから、12月で辞めていった前社長のトップダウンで作られた書籍の赤字が占める割合も、円グラフまで作って確認してみました。今さらこんなことが確認できたからといって、なにがどうなるわけではありませんでしたが、もし会長に反論する機会があったのなら、これで自信を持って反論できます。

しかし、書籍編集部が解散になって、編集者も解雇ということで有休を消化していたはずの私が、突然復帰してきて、しかも編集から営業に異動させられて、粛々と書店営業の仕事をこなしていたら、一体ほかの社員たちはどう思うのだろうと想像してみました。それはきっと会長にとって、とても不都合なことであるに違いありません。そして、これまでは、私たちの動きを話すことができませんでしたが、これからは、今までに私たちに起こったこと、この1ヶ月間に会長からどんな仕打ちを受けてきたのか、洗いざらい、思う存分、ほかの社員に喋ることができます。そう思うと、憂鬱だった来週からの復帰が、少し楽しみにも思えてきました。

ここで新たなタッグを組むことに

以前に、私たちより2週間ほど前に「業務委託でできないか」と打診されていた営業の男性のことを書きました。この男性、実は私と同じ苗字の方で、しかも書店営業をしているのです。つまり、私も書店営業の仕事をするとなると、同じ業務に同じ苗字の社員が2人就く状態になり、まるで兄弟漫才師の「まえだまえだ」のようなことになることが分かりましたw なので、ここからはこの男性を前田さんと呼ぶことにします。

この前田さんは、以前は某ユニオンに相談しながら、「この会社のおかしなところを正していきたい」というようなことを言っていて、私たちも少し距離を置いていましたが、さすがにそれは意味がないことだと分かったようで、このころには「一刻も早く転職先を探して会社を辞めたい」という方向に変わっていました。ただ、年齢が55歳で、しかも会長にヘッドハンティングされた形で、ほんの半年ほど前にこの会社にやってきたばかりだったので、転職するにも、本当にお気の毒な状態でした。

しかし、私たちの解雇が撤回され、とりあえずは私も前田さんと同じ業務に就くことになり、「みんな営業においでよ。のらりくらりやって新天地を探そうぜ」という感じで迎えてくれて、私も心強く思っていました。会長から無茶苦茶なノルマを押し付けられてパワハラを受ける心配はありましたが、基本的には自分たちが作ってきた本を書店に置いてもらえるようお願いするという営業であり、私が以前の会社でやっていたような、業界内の力関係を利用する「ブラックな営業w」に比べたら、随分とまっとうな営業だと思えました。

 某ユニオンの叔父様からも、私と前田さんが同じ業務に就くのであれば、私が異動した後の状況がはっきりしてから、一度、2人揃って相談に来てもらい、Tさんも含めて作戦会議をしましょう、とアドバイスしてもらいました。さらに、会長にとっての私は「次の仕事が決まるまでのつなぎとして、会社に居座る存在」となるので、今後さらに、「辞めろ」的な行動を会長が取ってくるかもしれないので、その時のための準備をしましょう、とのことでした。

そうなのです。会長にとって、これからの私は「辞めて欲しいのになかなか辞めない邪魔な存在」となるわけです。採用された時の自分の嬉しかった気持を思うと、ついには自分がそんな存在になってしまったことが悲しくなります。それに、どんな嫌がらせをされるのかと、とても不安で、一刻も早くユニオンに入って(この時は出家をするような気持ちになっていましたw)気持を落ち着かせたいところですが、ここまできたら慌ててもしかたありません。私としては、某ユニオンで相談ができるように、異動したあとの労働条件をキッチリと会長から聞き取って、文書にしておこうと思いました。

会長との会話を録音する

一番最初の2/20に解雇の話があったときから、私たちは会話を録音するようにしていました。ただ、カリスマさんのiPhoneにはうまく取れていたのですが、私のiPhoneの方は、動作させてから7秒の間しか録音できておらず、失敗していました。その後も上着のポケットに入れるなどして録音を試みましたが、話し声があまり明瞭ではなく、かなり聞き取りにくい録音状態でした。今までは4人で束になってかかっていたので、私だけが録音に失敗しても問題ありませんでしたが、今後は1人で会長に対することになります。しかもパワハラ発言や交渉の鍵となる重要な発言が飛び出してくるかもしれません。録音に失敗している場合ではありませんでした。

私が以前に勤めていた会社に、「ナンチャッテ労組」の人たちがいました。ナンチャッテなどといっては悪いのですが、正直いって、ちゃんと労組として成り立っているのかな?という疑問がずっとあったので、私の中ではそんな風に呼んでいます。その「ナンチャッテ労組」の人たちが、会社側との団交の際に、テーブル上にICレコーダーを置いて、団交での会話を録音していたように記憶していました。

私も取材用のICレコーダーを持っていたので、これを机の上に置いておいたら、かなりクリアーに会話が録音できるのではないかと思いました。ただ、机の上にこれ見よがしにICレコーダーを置いておくことが果たして得策なのか?それはちょっと分からないところでした。そこで、某ユニオンの叔父様に、会長との会話の録音について、どのようにするのが得策なのかを確認してもらいました。

 叔父様からの返事は、「公然とやるには相手の了解が必要なこと」「もし認めたとしても、警戒して本音を言わなくなる恐れがあること」「もちろん、相手の不当な発言や対応をけん制する意味はある」「ただ、相手の了解を取ろうとしたときに、一度拒否されてしまうと、その後は録音するのが難しくなること」などのアドバイスをもらいました。まずは「ポケットやカバンに入れてうまく操作してみてはどうか?」ということでした。

なるほど、ICレコーダーを机の上に置くことで、不当な発言をけん制できるのでは?と思っていたことは確かなのですが、一度拒否されてしまうと、その後は録音できないと聞いて、さすがにそれは上手くないと思いました。そこで、しばらくはポケットつきの上着を着ていくようにし、ICレコーダーは胸ポケットに、iPhoneはマイク側が上になるように、逆さにして腰ポケットに入れ、二重録りで臨むことにしました。

その後もさらに叔父様から、労働条件は文書で提示するように求めて、もし拒否されたら「メモをとるのでゆっくり話してください」と要望して、自分で復唱しながらメモを取れば、自分のポケットに入っているレコーダーでも上手く録音ができるのではないか?とアドバイスをもらいました。今後は、会長から打ち合わせに呼ばれたからといって慌てずに、録音機器を確実に動作させ、なるべく物分り悪く、ノタクタと話し合いを進めるようにしようと思いました。

それぞれの途へ

3月20日の春分の日は、なんだかやっぱり憂鬱でした。書籍編集部は今日で解散になってしまいました。そして明日からは営業局販売部に異動。なんだか明日になって欲しくないような気持ち・・・・三連休だと言うのに睡眠が安定せず、3時間とか5時間といった短めの睡眠ばかりになっていました。ダンナに「明日から会長に虐められるよ~」と冗談交じりに不安を口にすると、「でも虐めてくるのは会長だけだろ?」と言われ、確かに会長以外の社員は、一体なにが起こっているのか、まるで知らない状態です。しかもたった20人しかいない会社ですから、まったく知らない人ばかりの部署へ飛ばされるわけではありません。そう思うと、虐められるといっても、たかが知れているという気がしてきました。

その日の夜遅く、カリスマさんより、長めのラインが入りました。お母さんや弟弁護士と相談して、当初の3/20解雇を受け入れることにした、ということでした。会長からの辞令では、「4/20までに手芸雑誌の業務を遅滞なく進めること」となっていましたが、現時点で手芸雑誌を4/20までに遅滞なく進めることは不可能なこと、また、この時点での退職が、会長に一番打撃を与えるであろうこと、そしてなによりも、会社都合で辞めれば、失業保険をすぐにもらえて期間も長いため、やはり得策であること、という理由が説明されていました。翌日21日の朝には、その旨をメールで会長に伝え、それに対して会長が「解雇を撤回しただろう」とごねてきたら、そこからは弟弁護士が返り討ちにするということでした。いよいよ本職の登場で、これは明日以降の会長の動きが見ものですw

カリスマさんは、私と一緒に会社に残り、ユニオンに入って会長に闘いを挑むことができなくなったことに対して、「ごめんなさい」と言ってくれましたが、私は初めから自分だけが会社に残って、1人でユニオンに入って会長と対峙するつもりでいたので、「気にしなくていい」と答えました。それよりも、「カリスマさんは外側から、私は内側から、会長を締め上げてやりましょう\(`□´)/」と返しました。長かった春休みは終わり、いよいよ明日から決戦です!